丸井合名会社
「樂の世」醸造元
愛知県の西北端に位置し、木曽川を介して岐阜県と接する江南市。布袋町は同市における古くからの中心地で、戦国時代に織田信長によって整備された柳街道(江戸時代の岩倉街道)が村を縦貫し、その街道沿いに醸造業や紺屋を中心とした商業町が形成されて発展した町です。今も往事を偲ばせる伝統的な商家や町家の町並みが残されており、その中に佇む立派な土蔵と商家建築の酒蔵が寛政2年(1790)創業の丸井合名会社です。木曽川水系の伏流水を地下40mの井戸から汲み上げ、但馬杜氏による昔ながらの山廃仕込みでお米の味をしっかり出す芳醇濃厚な酒造りを得意としてきました。今までは「剣菱」への桶売りが主な収入源でしたが、それも近々無くなる予定で、より蔵の個性と品質で勝負する方向への舵取りが求められています。そんな矢先、2017年より、かつて長野県の「今錦」で超個性的な酒を造っていた伊沢広海氏が入蔵。彼が携わった2018BYの新酒は、当時「今錦」で受けた衝撃を思わせる"超ぶっ飛び系"の味わいでした。我が道を行く「樂の世」の未来は明るい。
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