飲酒後アルコールが抜ける時間はどのくらい?早く抜く方法についても解説
飲酒後どのくらいの時間でアルコールが抜けるのか気になる方は多いのではないでしょうか。
翌日に運転する予定があったり、大事な予定があったりするとアルコールが抜けるまでにどのくらいの時間を要するか事前に知っておきたいという方も多いはずです。
ここではお酒の種類と量に応じて、体内からアルコールが抜けるまでにどのくらいの時間がかかるのかについて解説していきます。
二日酔いになってしまった際などに役立つ、アルコールを早く抜く方法についてもあわせて解説していますのでぜひ参考にしてみてください。
目次
飲酒後アルコールが抜けるまでの時間は?
飲酒後、アルコールが抜けるまでの時間には体質・体重・体格・年齢・性別などにより個人差がありますが、一般的にはアルコール1単位あたり4~5時間かかると言われています。
アルコール1単位とは20g前後の純アルコールを指します。
そのため1単位あたりのお酒の量はお酒の種類によっても異なります。
アルコールが分解されるまでの流れ
摂取したアルコールは胃で2割程度、小腸で8割程度吸収されます。
吸収されたアルコールのほとんどが肝臓へ栄養を運ぶ血管である門脈を通って肝臓に到達し、その後分解されます。
摂取したアルコールのうちわずか数%程度は呼気や汗、尿からも排出されています。
お酒によってアルコール量は異なる
アルコール度数が高いお酒を飲めば、度数が低めのお酒を同量飲んだ時よりもアルコールが抜けるまでの時間は長くなります。
1単位20g前後の純アルコールと言われていますが、以下が各お酒の1単位あたりの目安の量です。
ビール | 500ml |
日本酒 | 180ml |
ウイスキー | 60ml |
ワイン | 200ml |
チューハイ | 350ml(度数7%のもの) |
焼酎 | 100ml(度数25度のもの) |
アルコールの分解時間の算出方法
アルコールの分解時間には個人差がありますが、1時間で分解できるアルコールの量は以下の式で求めることができます。
体重(kg) × 0.1 = 1時間で分解できるアルコール量(g)
そのため、以下の式でおおよそのアルコール分解時間が求められます。
自分が摂取したアルコール量(g) ÷ 1時間で分解できるアルコール量(g) = アルコール分解時間(時間)
運転は飲酒の何時間後からしてよい?
翌日の早朝に運転を控えている場合などは、飲酒の何時間後から運転可能か気になる方も多いでしょう。
しかし「◯◯時間経過すればアルコールが抜けて運転できる」ということは一概には言えません。
アルコールの分解時間を上記の式で計算し、その時間はあけるようにしましょう。
ただし、この計算式で算出した時間あけたとしてもアルコール分解時間には個人差があるためアルコールが検出される可能性もあります。
アルコールが残っていると感じる場合の運転はやめましょう。
授乳は飲酒の何時間後からしてよい?
授乳中の場合、1単位当たり2時間程度あければ有害ではないといわれていますが、飲まないことが賢明です。
アルコールを摂取してから母乳中のアルコール濃度が最も高くなるのは約30~60分後と言われています。
また1杯のお酒を飲むと約2~3時間は母乳中にアルコールが検出されます。
アルコールの分解速度は人によって異なるため、それ以上の時間アルコールが検出されることも十分あり得ます。
アルコールを早く抜く方法
二日酔いになるとアルコールが早く抜ける方法はないか、と考える方もいらっしゃると思います。
結論、アルコールを早く抜くための明確な方法はありません。
ただし、水をたくさん飲んでアルコールを体外に排出し、安静に過ごすことが最も効果的とされています。
二日酔いを緩和する市販薬はある?
以下に記載する市販薬は二日酔いの症状や頭痛、胃の不調に有効とされています。
市販薬を使用する際には説明書や注意喚起をしっかりと確認し、場合によっては薬剤師や医師の意見を参考にするようにしましょう。
ウコン | アルコールの分解を促進します |
ビタミン | アルコールの利尿作用によって枯渇したビタミンを補います |
鎮痛薬 | 頭痛の症状を和らげます |
胃腸薬 | アルコールによってダメージを受けた胃腸を守り症状を和らげます |
漢方薬 | 五苓散という漢方薬は体内の水分排出を促し二日酔いの症状を和らげます |
サウナや岩盤浴は危険
サウナや岩盤浴、激しい運動などで汗を流す行為はアルコールの排出に必要な水分まで奪ってしまう可能性があるため危険とされています。
アルコールが残っている状態での運動は脱水症状の他にも低血糖などの症状を悪化させてしまう可能性があります。
まとめ
アルコールの抜ける時間は体質・体重・体格・年齢・性別などにより個人差があるため一概に何時間で抜けるとは言えません。
翌日早朝などに運転する予定のある方は特に注意が必要です。
お酒が残っていると感じたら運転をすることは控えましょう。
お酒を飲む際は飲みすぎに十分注意し、水分補給をしっかりとすることが大切です。
適量を心掛けてお酒を楽しみましょう。
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