日本酒を飲むと太る? 太る原因と太りにくい日本酒の楽しみ方
「日本酒を飲むと太る」と聞いたことのある方はいらっしゃるのではないでしょうか。
「お酒は飲みたいけれど太りたくはない」という方も多くいらっしゃると思います。
ここでは日本酒を飲むと本当に太るのかについて解説しています。
またビールやウイスキー、焼酎などの他のお酒のカロリーと比較して日本酒はどの程度なのかご紹介します。
さらに日本酒を飲んで太ってしまう原因、太らない日本酒の楽しみ方についてもご紹介していますので体型に気を遣いたいけど日本酒も飲みたい!という方はせひ参考にしてみてください。
目次
日本酒は太るって本当?
日本酒は太りやすいと聞いたことがあるかもしれませんが、日本酒を飲むと太るというのは誤解です。
太りやすいと言われる原因は他にあり、日本酒自体に太りやすい原因がある訳ではありません。
ただし、日本酒自体にもカロリーは含まれているため、他の食べ物と同じように大量に摂取してしまうと太る原因になってしまう可能性があります。
体型や健康のためにも、適量を守って飲酒することが重要です。
日本酒のカロリーについて
日本酒のカロリーはおちょこ1杯(約30ml)で約30kcal、1合(180ml)で約180kcalです。すなわち1mlあたり約1kcalとなります。
例えば、日本酒をおちょこ3杯分飲んだ場合の摂取カロリーは約90kcalとなります。
ご飯1杯(約140g)のカロリーは約235kcal、食パン1枚のカロリーは約177kclであるため、日本酒はこれらより低カロリーということになります。
日本酒のアルコール度数は15~16度と、焼酎やウイスキーと比較すると低い度数です。
酔いが回るのが遅く、多く摂取してしまう可能性もあるので注意しましょう。
多量を飲めばその分摂取するカロリーも多くなっていまいます。
その他のお酒のカロリーは?
日本酒のカロリーが他のお酒と比べてどの程度なのか分からない方も多いと思います。
そこで、日本酒以外のお酒の100mlあたりのカロリーをご紹介します。
ビール
ビールは大麦を発酵させてつくった、苦味が特徴のアルコール飲料です。
ビールの100mlあたりのカロリーは約40kcalが一般的です。
ご紹介しているお酒の中では最も低カロリーのお酒です。
日本酒と比較するとカロリーは半分以下におさえられています。
ただし、アルコール度数が4~8度と他のお酒と比較して低いことから飲みすぎてしまい、結果的に多くのカロリーを摂取することになる場合が多いです。
飲みすぎには注意し、適量を心掛けましょう。
ワイン
ワインは果実やそのしぼり汁を発酵させて造った醸造酒です。
ワインの100mlあたりのカロリーは約73kcalです。
ビールよりわずかに高いものの、1mlのカロリーは1kcal以下であるため低カロリーであると言えるでしょう。
日本酒と比較するとワインの方がわずかに低いカロリーとなっています。
ワインのアルコール度数は白ワインの場合7~15度、赤ワインの場合11~15度と日本酒と同程度となっています。
飲みすぎで結果的に多くのカロリーを摂取することにならないよう注意しましょう。
ウイスキー
ウイスキーは大麦やライ麦、トウモロコシなどを原料にした蒸留酒です。
ウイスキーの100mlあたりのカロリーは約237kcalです。
今回ご紹介する中で最も高カロリーなお酒です。
日本酒と比較すると2.3倍以上のカロリーがあります。
ただし、アルコール度数が約40~60度と高いため飲む量が少なければ高カロリーを摂取することにはならないでしょう。
焼酎
焼酎は米や麦、芋を原料にした蒸留酒です。
焼酎の100mlあたりのカロリーは約206kcalです。
ウイスキーと同様に100mlあたり200kcal以上となっています。
日本酒と比較すると約2倍のカロリーです。
焼酎のアルコール度数は20~25度と比較的高いため、少しずつ少量を飲めば高カロリーを摂取することにはなりません。
果実酒
果実酒は果汁から造られた醸造酒で、果実の酸味や風味を持ったお酒です。
ここでは梅酒を例にご説明します。
梅酒の100mlあたりのカロリーは約156kcalが一般的になっており、日本酒より1.5倍ほど高いです。
アルコール度数は製造方法によって異なりますが、比較的高いものが多く、またカロリーを考えても水割りや炭酸割など薄めて飲むことをおすすめします。
梅酒は糖分も多く含まれており、100mlあたりの糖質量(炭水化物量)は約20.7gとなっています。
飲みすぎると高カロリーの摂取だけでなく、糖分の過剰摂取にもなってしまうため注意しましょう。
日本酒を飲んで太ってしまう原因
日本酒を飲むようになってから太ってしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
日本酒そのものが太る原因ではありませんが、日本酒を飲むシチュエーションが太る原因になってしまう可能性があります。
日本酒を飲んで太ってしまう原因についていくつかご紹介します。
日本酒に含まれるアルコールの働き
日本酒を飲んで太ってしまう原因の1つに、アルコールの働きが考えられています。
日本酒に含まれるアルコールは中性脂肪を増やす働きがあると言われています。
肝臓が脂肪よりアルコールの分解を優先してしまうため、分解されなかった脂肪が溜まってしまいます。
中性脂肪が増加し、燃焼されないまま放置されると脂肪細胞が大きくなり肥満化してしまいます。
日頃運動不足の方は特に注意が必要です。
日本酒はエンプティカロリーではない
「日本酒はエンプティカロリーだから太らない」と聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
エンプティカロリーとは、高カロリーだが栄養素を含まない食品や飲料のことを指します。
カロリーが空っぽ(エンプティ)と捉えられることが多いですが、これは誤解です。
日本酒がエンプティカロリーと言われているのは、他の食品と比べてタンパク質や糖質などの栄養素がとても少ないためです。
カロリーがない訳ではないため、太らないとは言えません。
「エンプティカロリーだから太らない」と誤解して飲みすぎてしまうと太る原因になってしまうため注意しましょう。
おつまみなどの過剰摂取
日本酒そのものが原因ではなく、日本酒と一緒にいただくおつまみの過剰摂取が太る原因になっていることも考えられます。
酔っている状態だと判断能力が鈍り、つい食べ過ぎてしまうことがあるかもしれません。
アルコールには食欲を増進させる効果があり、味の濃いものや揚げ物などを欲しやすくなります。
このような高カロリーで太りやすいおつまみはなるべく避けるか少なめにし、低カロリーのものや低糖質のものを選ぶことをおすすめします。
日本酒を飲む時間帯
飲む時間帯によっては太る原因になってしまう場合があります。
夜遅くまでお酒を飲むことは身体に良くありません。
夜遅ければ遅いほど、その後にカロリーを使う機会が少ないためです。
これはお酒だけでなく食事も同様です。
夜遅く、特に寝る直前に飲んだり食べたりすることはなるべく控えると良いでしょう。
特に「締めのラーメン」には注意!
お酒を飲み終わった後、締めにラーメンが食べたくなる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ラーメンを食べたくなる理由は、お酒を飲むと血糖値が下がってしまうためです。
血糖値が下がると脳が「お腹が空いた」と誤認識するため、ラーメンなどの糖質を含んだものを無性に食べたくなります。
「締めのラーメン」を食べるとカロリーの過剰摂取になってしまうことが多く、太る原因になるので注意しましょう。
太らない日本酒の楽しみ方
太らないようにするためにはどのような飲み方をすればいいのかご紹介します。
ゆっくりと楽しむ
飲むペースを落とし、ゆっくりと楽しむことを心掛けましょう。
飲むペースが速くなるとおつまみを食べるペースも速くなり、量も多くなってしまいがちです。
食べるペースが速くなると満腹感を得る前に多くの食べ物を摂取してしまうことが多く、太る原因になってしまいます。
ペースを落とすことでその最中に満腹中枢が刺激されるため、少ない量でも満腹感を得ることができます。
和らぎ水と一緒に
「和らぎ水」とは日本酒と一緒に飲む水のことです。
和らぎ水を定期的に飲むと、お酒や食べ物を口に運ぶ頻度を減らすことができます。
結果的に満腹感を得やすくなり、飲みすぎや食べすぎ防止に繋がります。
日本酒と同じ量を飲むことが理想とされています。
また水はアルコールの分解に使われるため、和らぎ水を飲むことで悪酔いや二日酔い予防にもなります。
水を飲むことで口の中をリフレッシュでき、より日本酒の香りを楽しむことができるでしょう。
空きっ腹で飲まない
空腹の状態で日本酒を飲むことは控えると良いでしょう。
空腹時にアルコールを摂取すると吸収が速く、すぐに肝臓から脳へ到達するため酔いの回りが速くなってしまいます。
その結果判断力が鈍り、食べ過ぎの原因になる可能性があります。
吸収率が良くなると体内に取り込まれたアルコールが中性脂肪になりやすくなるため、先に胃にものを入れておくと良いでしょう。
また、胃に何もない状態でアルコールを摂取すると胃壁が荒れてしまうことがあるため、お酒は空腹状態で飲まないようにすると良いでしょう。
おつまみとの相性を考える
お酒を飲むとなかなか満腹感が得られず、食べ過ぎてしまうことが多いです。
カロリーや糖質の低いおつまみを選びましょう。
日本酒に合うおつまみにはお刺身や冷奴など低カロリー・低糖質のものもたくさんあります。
焼き鳥はタレではなく塩を選ぶなど、意識して太りにくいものを選ぶことが大切です。
熱燗で飲む
冷酒ではなく燗酒の方が太りにくいと言われています。
「熱燗」は日本酒を加熱したものを指します。
身体が冷えていると脂肪をためやすい状態になり、この状態で飲み食いするといつも以上に太りやすくなってしまいます。
熱燗を飲むと身体が温まり代謝が上がるため、比較的太りにくい状態になります。
休肝日をつくる
日本酒に限らず、お酒を毎日飲むことは控え、休肝日を設けましょう。
肝臓はアルコールを分解する機能をもっています。
毎日飲み続けると肝臓がアルコールを分解するために働き続け、疲労します。
その結果、摂取した栄養分をエネルギーに変換しにくくなり、代謝スピードが低下してしまいます。
お酒を毎日飲むと肝臓が疲労し太りやすくなってしまうため、肝臓を休ませる日をつくると良いでしょう。
まとめ
日本酒を飲むと太るというのは誤解で、実際はその飲み方や一緒に口にするおつまみなどに原因があることの方が多いです。
100mlあたりのカロリーが100kcalであることからも分かるように、日本酒そのものに太りやすいと言われる原因があるわけではありません。
日本酒のカロリーは比較的低く、飲みすぎなければ高カロリーを摂取することにはなりません。
おつまみは意識的に低カロリーや低糖質のものを選び、過剰摂取しないように気をつけましょう。
また夜遅くに飲むと太る原因になってしまうので、時間帯にも気をつかうと良いでしょう。
和らぎ水と一緒に、ゆっくりと時間をかけて少量を楽しむようにすれば太る心配をすることなく、日本酒を飲むことができます。
また日本酒を熱燗にして身体を温めるなど、少しの工夫で太りにくくすることができます。
飲むペースや頻度に気をつけ、適量を楽しみましょう。
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