日本酒紹介 日本酒を知る 投稿日:2023年07月25日(火) 更新日:2023年08月01日(火)

おすすめの辛口日本酒の選び方は?日本酒の「辛口」について徹底解説

さくら酒店編集部

「日本酒の「辛口」とはどのような味わいなのだろうか」「辛口日本酒の選び方が分からない」という方は多いでしょう。
日本酒は大きく「辛口」「甘口」に分類されますが、これらの味わいは料理のような「甘い」「辛い」とは違うものです。

ここでは日本酒の「辛口」についてと辛口日本酒の選び方についてご紹介します。
おすすめの辛口日本酒についてもあわせてご紹介しています。

日本酒の「辛口」とは?

日本酒の「辛口」は料理の「辛い」「甘い」とはまた違ったものになります。
辛口の日本酒はすっきりとした味わいが特徴的で、キレのある味わいと紹介されることも多いです。

日本酒には大きく分けて「辛口」と「甘口」があります。
辛口と甘口を分ける1つの判断基準として「日本酒度」という指標があります。
また辛口の味わいや口当たりには「酸度」や「アミノ酸度」も影響しています。

日本酒度とは

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日本酒度とは水と比べたときの日本酒の比重を数値で表した指標です。
日本酒の比重は、お酒に含まれる成分のうち特に糖分の量に影響するため、一般的に日本酒度は糖分が多いとマイナスになり、糖分が少ないとプラスになります。
日本酒度がプラスの場合に辛口、マイナスの場合に甘口と呼ばれることが多いです。

ただし、あくまでも指標であるため日本酒度がマイナスだから辛口、プラスだから甘口という訳でもありません。

こちらの記事では日本酒度についてより詳しく解説しています。
日本酒度とは?知って得する日本酒度を徹底解説!

辛口には「酸度」と「アミノ酸」も影響する

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日本酒の味わいには日本酒度だけでなく酸度とアミノ酸も影響します。

酸度とは乳酸やコハク酸、リンゴ酸などの有機酸の総称です。
この有機酸によって日本酒の味わいが引き締められ、キレが生まれます。
そのため日本酒度がマイナスだとしても酸度が高い場合はスッキリとした飲み口になり、甘口ではなく辛口に感じる方も多いです。

日本酒の旨味やコクの元となっているアミノ酸も味わいに影響しています。
アミノ酸の量はアミノ酸度という数値で表され、数値が高いと濃醇、逆に低いと淡麗な味わいを感じられます。

超辛口とは

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超辛口とは一般的に日本酒度+10以上の日本酒を指します。
一言で「辛口」といっても、人によって辛口の感じ方は様々です。
シャープなキレを辛口と感じる方もいれば、スッキリとした口当たりや喉越しを辛口と感じる方もいます。

超辛口も1つの目安であるため、日本酒度を参考にしつつお好みの辛口日本酒を探してみてはいかがでしょうか。

辛口日本酒の選び方

辛口の日本酒を選ぶポイントをご紹介します。
ポイントとして、「日本酒の種類で選ぶ」「味わいで選ぶ」「用途で選ぶ」「産地で選ぶ」などがあります。
1つずつ詳しく解説します。

日本酒の種類で選ぶ

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辛口日本酒の選び方として、日本酒の種類に着目して選ぶ方法があります。
日本酒には吟醸酒や大吟醸酒、本醸造酒など数多くの種類があり、特徴や味わいが異なります。
それぞれの味わいを理解した上でお好みの日本酒を見つけ、その中から辛口のものを選ぶ方法です。
日本酒の種類を簡単にご紹介します。

本醸造酒

本醸造酒は米と米麹、水に醸造アルコールを添加して造られており、精米歩合が70%以下のものを指します。

精米歩合とは精米して残った米の割合を表すものです。
本醸造酒は精米歩合70%のため米の30%が精米の過程で削られているという意味になります。

本醸造酒に使用される醸造アルコールは白米重量の10%を超えないよう定められています。
吟醸酒や大吟醸酒より精米歩合が低く、まろやかな口当たりで日本酒初心者の方でも飲みやすい味わいです。

吟醸酒

吟醸酒は精米歩合60%以下の日本酒を指します。
精米歩合が低い日本酒は米の雑味が少なく、すっきりとした味わいになりやすいです。
吟醸酒も口当たりが軽く、すっきりとした味わいをお楽しみいただけます。
また吟醸酒は「吟醸香」と呼ばれるリンゴやバナナのようなフルーティーな香りが特徴です。

大吟醸酒

大吟醸酒は精米歩合が50%以下の日本酒です。
吟醸酒よりもさらに米を10%多く削り、より洗練された味わいになっています。
クリアですっきりとした味わいがお好きな方におすすめです。

純米酒

純米酒の原料は米と米麹、水のみで、醸造アルコールは添加されていません。
米本来の旨味と甘み、そしてふくよかな香りを存分に感じることができます。
スーパーなどで安価で手に入るものも多いです。

純米吟醸酒

純米吟醸酒は吟醸酒の中でも精米歩合が60%以下のものを指します。
フルーティーで華やかな吟醸香と米の濃厚な風味を楽しむことができます。
醸造アルコールが添加されていない分、香りや旨味が強く感じられます。

純米大吟醸酒

純米大吟醸酒は純米吟醸酒よりも磨かれた精米歩合50%以下の米を使用しています。
高価なものも多く、お祝い事など特別な機会に飲む方や贈り物として選ばれる方も多いです。

特別純米酒

特別純米酒は醸造アルコールが添加されていない純米酒のなかでも、精米歩合が60%以下のもの、あるいは何か特別な製法で造られたものを指します。
分類的には純米吟醸酒と似ていますが、純米酒の中でも、香味や光沢が特に良好であるものや特別な製法で醸されるものを特に特別純米酒と呼びます。

味わいで選ぶ

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ひと口に辛口日本酒といっても味わいは様々です。

辛口がお好きな方は日本酒度が+6以上のものがおすすめです。
辛口では物足りないという方はさらに日本酒度の高い+10以上の超辛口を選ぶとよいでしょう。

また辛口の日本酒の中でもスッキリとしたものがお好きな方は淡麗辛口の日本酒、深みや渋みが好きなら濃醇辛口の日本酒がおすすめです。

用途で選ぶ

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用途で選ぶことも1つの方法です。

自分用の場合は自分の好みの味で選びやすいでしょう。
また保管のことも考えると小さめのサイズが選ばれています。
ご褒美として少し贅沢な日本酒を選ぶなど、気軽に様々な銘柄を試しやすいです。

プレゼント用の場合は化粧箱や木箱などに入っているものなど見栄えがよく、特別感のあるものが人気です。

産地で選ぶ

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産地で日本酒を選ぶことも1つの方法です。

日本酒の味わいは米や水によって異なります。
日本酒の中にはその産地でつくられた酒米や仕込み水を使用しているものも多くあるため、産地によって味わいに特徴があります。

辛口の日本酒を多く出している蔵元は寒冷の地域に多いという傾向があります。
同じ県の中でもまた味わいが異なることがあるため、同じ県の違うエリアの日本酒を飲み比べるのも面白いでしょう。

辛口日本酒の楽しみ方

-合う料理

辛口の日本酒の中でも淡麗辛口のものは冷やして飲むことをおすすめします。
すっきりとした味わいであるため、お刺身や焼き魚などの魚料理や酢の物などさっぱりとした料理と合わせることで料理の素材の味わいが引き立ちます。

味わいのバランスがよく、コクと深みをもつ濃醇辛口は常温かぬる燗で飲むことをおすすめします。
濃醇辛口の日本酒はすき焼きや煮魚など濃い味付けの料理と合わせると相乗効果を生み、料理の旨味を引き立ててくれます。

おすすめの辛口日本酒10選

是非飲んでいただきたい、おすすめの辛口日本酒を10選ご紹介します。

安芸虎 純米 山田錦 80% 720m

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僅か数百石の小さな酒蔵から生まれた新感覚の食中酒です。
阿波山田錦を僅か20%精白した純米酒で、透明感のある旨味が特長です。
低精白ではありますが雑味を感じさせないスムーズな飲み口で、キレの良さが食事を引き立てます。

名称安芸虎 純米 山田錦 80%
蔵元有限会社有光酒造場
アルコール度数16%
使用米山田錦(徳島県産)
精米歩合80%
おすすめの温度帯冷【冷酒】10-15℃ 【燗酒】40-45℃
定価1,584円(税144円)/720ml

望 辛口純米 とちぎの星 720ml

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令和元年の大嘗祭の献上米としても使用された栃木県産のお米「とちぎの星」を全量使用した辛口純米酒です。
お米の旨味を引き出すために低精白で醸され、協会11号酵母特有のリンゴ酸によってキリッとしまる後味がお楽しみいただけます。

名称望 辛口純米 とちぎの星
蔵元
アルコール度数16%
使用米とちぎの星(栃木県産)
精米歩合65%
おすすめの温度帯【冷酒】10 – 15℃ 【燗酒】45℃前後
定価1,650円(税150円)/720ml

竹雀 生もと純米 岐阜県産山田錦 720ml

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岐阜県産の山田錦を使用し、適度な枯れ具合と凝縮感のあるカカオ系の旨味が力強い1本です。
酵母無添加の伝統的な生酛造りで料理と支え合うような酒を目指して造られました。
冷やでも燗酒でも美味しくいただけます。

名称竹雀 生もと純米 岐阜県産山田錦
蔵元大塚酒造
アルコール度数15-15.9%
使用米山田錦(岐阜県揖斐郡池田町産)
精米歩合70%
おすすめの温度帯【冷酒】15℃前後【燗酒】55℃程度
定価1,870円(税170円)/720ml

浅間山 純米 大辛口 720ml

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「日本一野菜に合う日本酒」を目指す蔵が造る大辛口の純米酒です。
辛口は「ドライ」だということを教えてくれるお手本のようなお酒で、軽快なボディとスッと切れる後味が爽快な1本です。
コスパも抜群なため、気軽に試しやすい商品となっています。

名称浅間山 純米 大辛口
蔵元浅間酒造
アルコール度数15%
使用米麹米:山田錦(兵庫県産)、掛米:改良信交(群馬県産)
精米歩合60%
おすすめの温度帯5℃前後
定価1,430円(税130円)/720ml

七本鎗 純米 玉栄60 720ml

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地元の契約農家が栽培した玉栄を使用した七本鎗の代名詞ともいえる純米酒です。
14号酵母を使用しており、爽やかな口当たりながらも玉栄らしい厚みのあるボディが特長です。
ナッツ系の香りが漂い、後味はキリッとシャープな味わいに仕上げられています。

名称七本鎗 純米 玉栄60
蔵元冨田酒造
アルコール度数15%
使用米玉栄(滋賀県産契約栽培米)
精米歩合60%
おすすめの温度帯常温(15~20℃)、50℃前後
定価1,540円(税140円)/720ml

三井の寿 純米吟醸 +14 大辛口 720ml

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スラムダンク風ラベルが目を引くこちらの商品は日本酒度+14のキレと低めに設定されたアルコール度数で飲み飽きしない晩酌酒として多くの方から愛されています。
辛口ながらもお米の旨味をしっかりと感じることができ、料理やおつまみとも相性抜群です。

名称三井の寿 純米吟醸 +14 大辛口
蔵元株式会社みいの寿
アルコール度数14%
使用米山田錦
精米歩合60%
おすすめの温度帯【冷酒】10℃前後【燗酒】50℃前後
定価1,639円(税149円)/720ml

百十郎 赤面 純米 大辛口 720ml

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単なる辛口ではなく、しっかりとお米の旨味も感じられる軽快な辛口純米酒です。
バランスのよいボディとキレる後味が特長的で、使い勝手のよい1本です。
食事との相性もよく、冷酒でも燗酒でも美味しくいただけます。

名称百十郎 赤面 純米 大辛口
蔵元林本店
アルコール度数15%
使用米五百万石
精米歩合70%
おすすめの温度帯【冷酒】10℃前後 【燗酒】 50℃前後
定価1,474円(税134円)/720ml

東北泉 超辛口純米 出羽の里 1800ml

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山形県産の酒米「出羽の里」を使用して醸された日本酒で、控えめな旨味とそれを一刀両断する酸のバランスが素晴らしい1本です。
鋭いキレの中に東北泉らしい優しさが見える超辛口の純米酒となっています。

名称東北泉 超辛口純米 出羽の里
蔵元高橋酒造店
アルコール度数16.3%
使用米出羽の里(山形県産)
精米歩合70%
おすすめの温度帯【冷酒】10℃ 【燗酒】50℃前後
定価2,750円(税250円)/720ml

天山(てんざん) SPARKLING Dosage Zéro 750ml

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本場のシャンパーニュと同じ製法で醸されたエレガントなスパークリング清酒です。
白桃を思わせる香りが広がり、繊細で女性的な柔らかい口当たり、ドライな味わいが絶妙なバランスを作り出しています。

名称天山 SPARKLING Dosage Zéro
蔵元天山酒造
アルコール度数13%
使用米国産米
精米歩合60%
おすすめの温度帯5℃-10℃
定価5,500円(税500円)/720ml

白隠正宗 生もと純米 誉富士 720ml

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過去に多くの受賞歴を持つ「白隠正宗 山廃純米」の後継商品として登場しました。
伝統的な生酛造りで醸され、深みのある旨味と軽快な後味の両方を楽しめる純米酒です。
相反する性格の味わいが交互に訪れる、新感覚の商品となっています。

名称白隠正宗 生もと純米 誉富士 720ml
蔵元高嶋酒造
アルコール度数15%
使用米誉富士(静岡県産)
精米歩合65%
おすすめの温度帯10℃前後、常温、45℃前後
定価1,540円(税140円)/720ml

まとめ

日本酒は大きく分けると「辛口」と「甘口」に分けられることが多く、「辛口」の日本酒はすっきりとした味わいとキレが特徴です。
辛口には日本酒度や酸度、アミノ酸などいくつかの要素が影響して「辛口」という味わいを生み出しています。

辛口日本酒の選び方は日本酒の種類や味わい、用途、産地によって決めるなど様々な選び方があります。
今回ご紹介している辛口日本酒はすべてさくら酒店オンラインショップから購入可能です。
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