日本酒を知る 投稿日:2023年05月23日(火)

日本酒は腐る?劣化のサインと日本酒の活用方法及び保管方法をご紹介

さくら酒店編集部

飲み切れなかったり、存在を忘れていたりしてずっと置いてある日本酒がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここで気になるのが「日本酒は腐るのか」についてです。
この記事ではそもそも日本酒が腐ることはあるのか、また賞味期限は存在するのかについて解説します。
また日本酒が劣化してしまう原因と劣化してしまった日本酒の活用方法についても併せてご紹介しています。

日本酒は腐るって本当?

日本酒が腐ることはありません。
日本酒はアルコール度数が約15度と高く、菌が繁殖できないため腐りません。
ただし、時間が経つにつれ美味しさが落ちるなど、劣化していってしまいます。

日本酒に賞味期限はある?

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腐ることがないため、日本酒には基本的に賞味期限はありません。
そのため賞味期限に関する記載は特になく、製造年月の記載のみであることがほとんどです。
この製造年月はお酒ができた日ではなく、パック等に詰められ商品として完成した日となっています。

賞味期限はありませんが、時間の経過とともに劣化していってしまうため、「開封後はお早めにお飲みください」と記載がある場合があります。

日本酒が劣化してしまう原因

適切な保存方法で保管しないと、日本酒はどんどん劣化していってしまいます。
日本酒が劣化してしまう原因として、3つの観点から解説します。

直接日光(紫外線)に当てる

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日本酒は醸造酒の中でも特に日光や紫外線に弱いと言われています。
1時間程光に当たるだけでも変色してしまう可能性があり、風味もおちてしまいます。
日光だけだなく、蛍光灯やLEDの光でも劣化してしまいます。

温度が高い

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火入れをしない生酒の場合、温度が高い場所で保管すると、日本酒の中の酵母や酵素が活性化し発酵が進んでしまいます。
発酵が進むと酒質が変わってしまい、味もおちてしまいます。

横置きでの保存

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日本酒の多くは、横置きした場合お酒の大部分が空気と触れるため酸化しやすくなります。
酸化してしまうと味が酸っぱくなったり渋みが増したりするなど、劣化していってしまいます。

日本酒が劣化したサイン

日本酒が劣化しているかを見極める方法についてご紹介します。
日本酒が劣化すると様々なサインが表れます。
色・香り・味の3つの観点から解説します。

色が黄色っぽく変色している

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日本酒は本来透き通った透明な色をしていますが、劣化してしまうと黄色っぽく変色します。
これは日光や紫外線、熱によって日本酒に含まれているアミノ酸が黄色に変色するためです。
変色してしまっている場合、味や風味が変わってしまっている可能性があります。

また、注いだ時に白濁している場合も劣化している可能性があります。

酸っぱい臭いがする

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劣化前の日本酒はお米のふくよかな香りが漂いますが、劣化してしまうとすっぱい臭いがすることがあります。
これは「老香(ひねか)」と呼ばれ、劣化して酒質が変わってしまったことを意味します。
他にも鼻をつくような臭いや焦げ臭いような臭いがした場合、劣化している可能性があります。

苦味や辛味を感じる

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空気による酸化が原因で、苦味や辛味が強くなってしまうことがあります。
口に含んだ時に普段より苦味や辛味を感じて飲みづらかった場合、劣化してしまっていると考えられます。

開封後おいしく飲める期間の目安

日本酒にはさまざまな種類があり、種類ごとに味が劣化するタイミングが異なります。
可能であればなるべく早く飲み切ってしまう方が望ましいですが、一升瓶などはどうしても空にするまでに時間がかかってしまうこともありますよね。

開封してからいつまでなら劣化させずに美味しく飲めるのか、日本酒の種類別にご紹介します。

生酒

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生酒は開封後、なるべく早く飲み切ることをおすすめします。
この「生」は「火入れ」という加熱殺菌をおこなっていないことを意味しています。
「生もの」であるということを考えると早めに飲み切った方が良いと考えられるでしょう。
劣化が早い分、開封してすぐは新鮮さを味わうことができます。

吟醸酒

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吟醸酒は1週間以内を目安にすると良いでしょう。
生酒と比べると劣化するまでの日はありますが、目安として1週間以上経ってしまうと徐々に劣化が始まってしまう可能性があります。

純米酒、本醸造酒

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純米酒、本醸造酒は2週間から1ヶ月を目安にすると良いでしょう。
生酒や吟醸酒と比べると劣化が始まるのは遅い傾向があります。
2週間程度までは味や風味に変化は少なく、美味しくいただけます。
1ヶ月以上経つと劣化が進むものが多いですが、この酒質の変化によってより味わい深くなるものもあります。

劣化した日本酒の活用方法

劣化した日本酒を捨ててしまうのは気が引けるが、どう活用したらいいか分からない方も多いと思います。
ここでいくつか活用方法をご紹介します。

料理酒として使う

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劣化した日本酒は料理酒として料理に使うことができます。
劣化していても、料理に使う場合は加熱をするため、問題なく使うことができます。

特に煮物や炒め物などに使うと、日本酒の風味や旨みが感じられて美味しい料理になります。
また日本酒を入れることで肉や魚の臭みを消すこともできます。

日本酒の豊かさも感じられ、普段より一段階アップグレードした料理を作ることが出来るでしょう。

またご飯を炊く際に日本酒を少し加えるのもおすすめです。
アルコール成分の働きによってふっくらとしたお米になります。
日本酒の量の目安はお米1合に対して小さじ1~2杯程度です。

料理に日本酒を使う際、完全に色が変化しているものやきついと感じるほど臭いがする劣化した日本酒は、料理の本来の味や風味を損なう可能性があるため使うのは避けると良いでしょう。

お風呂に入れて酒風呂にする

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日本酒風呂には血行促進効果や保温効果があります。
日本酒の中でも特に米と米麹、水のみで造られた純米酒をおすすめします。
日本酒をお風呂に入れることで湯冷めしにくく身体の芯からポカポカと温かくなります。
これにより発汗作用が期待され、代謝を上げることもできるでしょう。
酒風呂は半身浴にもおすすめです。

また日本酒にはアミノ酸が含まれており、美肌効果が期待できます。

日本酒の量はコップ1杯程度が目安です。

ただし、アルコールにアレルギーのある方やお酒に弱い方は、避けるか日本酒の入れる量を少な目に調節することをおすすめします。

手作り化粧水に使う

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日本酒の中でも特に純米酒は化粧水を作るのに適しています。
日本酒には保湿成分であるアミノ酸が含まれており、またシミなどの原因となるメラニンを抑制する働きや紫外線を吸収する働きがあり、美容にとても良いです。

化粧水の作り方は非常に簡単です。
まず日本酒(純米酒)と精製水(またはミネラルウォーター)、グリセリン(または精油)を用意します。
日本酒と精製水を1:1を目安に入れ、そこにグリセリンを数滴入れたら完成です。
完成した化粧水は冷蔵庫で保管しておきましょう。

完成した化粧水ですが、使う前に必ずパッチテストをおこなうようにしましょう。
アルコールに弱い方や敏感肌の方は特に肌荒れしてしまう可能性がありますので、問題ないことを確認できてから使用することをおすすめします。

簡易湿布に使う

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ティッシュペーパーやコットン等に日本酒を染み込ませるだけで簡単に簡易湿布を作ることができます。
これを肩や腰などの痛みがある場所に貼ると、日本酒の保温効果や血流改善効果によって血行を良くしてくれます。

ただし、この湿布は温湿布であるため、あくまでも慢性的な痛みがある際に有効な方法です。
捻挫や打撲など、冷やさなくてはならない場合には使用しないようにしましょう。

日本酒を劣化させない保管方法

日本酒を劣化させないようにするにはどのような環境で保管すれば良いのか気になる方も多いと思います。
劣化させる3つの環境要因に対して解決策をご紹介します。

日光(紫外線)に当たらない場所で保管する

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日本酒は日光(紫外線)に弱いため、日光の当たらない暗所に保管することをおすすめします。
遮光性のあるキャビネットなどで保管するのも良いでしょう。

低温環境で保管する

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日本酒の保管にはマイナス5℃の低温環境が最適とされています。
この温度にすることで、日本酒内の酵母や酵素による酒質の変化を抑制することができるため、劣化させずに味や香りを保つことができます。
特に開封した日本酒は低温が保たれた環境で保管することが重要です。

空気に触れるのを防ぐ

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空気による酸化を防ぐために、日本酒は縦置きでの保管が推奨されています。
縦置きすることで日本酒と空気の接地面の面積が減るため、横置きした場合よりも酸化を防ぐことができます。

日本酒専用セラーで保管がおすすめ

日光(紫外線)を避け、適切な低温環境で縦置き保管する方法として、「AQUA 日本酒セラー SAKE CABINET」の使用をおすすめします。

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一般的なセラーには窓ガラスがついていて中身が見えるようになっていますが、SAKE CABINETは窓ガラスがついていないため、庫外からの日光や紫外線を防ぐことができます。
また庫内には紫外線量の低い青色LEDが使われています。

また、SAKE CABINETは-10℃・-5℃・0℃・5℃・10℃の5段階の温度設定が可能で、
日本酒の保管に最も適しているマイナス5℃に設定することができます。

さらにSAKE CABINETは縦置きでの保管が可能です。
上段に四合瓶12本、中段に一升瓶9本、下段に二合瓶8本の最大で合計29本もの日本酒を全て縦置きすることができます。

SAKE CABINETは3つの環境要因全ての対策をすることが可能です。

「AQUA 日本酒セラー SAKE CABINET」について詳しくはこちらをご覧ください。
AQUA 日本酒セラー SAKE CABINET

まとめ

日本酒には賞味期限がなく、腐ることはありませんが、適切な方法で保管しないとどんどん劣化していってしまいます。
日本酒を劣化させないためには、日光(紫外線)・温度・空気の対策をする必要があります。
日光の当たる場所は避け、低温環境で保管することを意識すると、お酒の劣化スピードを遅くすることができるでしょう。

適切な保存方法で、お気に入りの日本酒を長く楽しんでくださいね。

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