【高級ワイン】ロマネ・コンティはなぜ高級?値段と高額な理由を解説
「ロマネ・コンティ」という世界で最も高級なワインをご存じでしょうか。
1本100万円以上もの値段で販売されているため、「なぜこんなにも高いのだろう」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
また高級だからこそ「一度でいいから飲んでみたい」という方もいらっしゃるでしょう。
ここではロマネ・コンティが高額である理由、ワインの値段の決まり方について解説します。
ロマネ・コンティをお得に楽しむ方法や日本酒界のロマネ・コンティと呼ばれる日本酒についてもあわせて解説していますのでぜひ参考にしてみてください。
目次
ロマネ・コンティとは
ロマネ・コンティとはフランス東部 ブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネ村にあるピノ・ノワール種(ブドウ)の特級畑(グラン・クリュ)の名称です。
またその畑のブドウから醸造されたブルゴーニュワインの名称でもあります。
フランス語では「Romanée-Conti」と表記されます。
ロマネ・コンティは世界最高峰の赤ワインとして知られており、品質も価格も世界一のランキングを誇ります。
1.77haのロマネ・コンティの畑は標高260~270mの場所に位置し、東南東に向いた日当たりのよい場所に広がっています。
土壌は上から石灰岩小石層、カルシウムを含む泥炭土葬、原始海洋生物の体積による硬質岩石層と複雑な層を形成しています。
ブルゴーニュ地方は冬に雨季、夏に乾季となるため、ブドウの根は地中深くまで伸び冬にたまった水分を吸い取ろうとします。
その結果土壌に含まれる数々の要素を吸収することができます。
ロマネ・コンティの畑は立地、土壌ともにブドウの栽培に最適な環境であるといえるでしょう。
ロマネ・コンティの値段
ロマネ・コンティは世界一高いワインとして知られています。
最低でも1本(750ml)100万円を超え、平均小売価格は215万円とされています。
その中でも当たり年とされる1990年、2005年産のロマネ・コンティはさらに高値で取引されました。
最高額は幻ともいわれる1945年産ヴィンテージです。
2018年に開催されたサザビーズのオークションでは1945年ヴィンテージのロマネ・コンティ2本がそれぞれ当時の為替で6300万円と5600万円で落札されました。
ロマネ・コンティはなぜ高額?
ロマネ・コンティはなぜこんなにも高額で取引されるのか気になる方も多いでしょう。
ロマネ・コンティが高額であるのにはいくつかの理由があります。
希少性が高い
ロマネ・コンティは非常に希少性が高く、年間わずか5000〜6000本の流通であることが高額になる理由の1つです。
ロマネ・コンティに使用されるブドウはわずか1.77haの畑で育てられています。
この広さはサッカーコート約2.5面分で、フランスの他のブドウ畑と比較すると圧倒的に小さいです。
圧倒的なブランド力がある
圧倒的なブランド力がある点も高い値がつくことに影響するでしょう。
ロマネ・コンティはドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティが所有する1つの畑で取れるブドウのみを使って醸造されます。
フランスのブルゴーニュ地方では1つのブドウ畑を区画ごとに分け、複数の生産者が所有しています。
そのため同じブドウ畑からできたワインでも生産者が異なれば異なるワインとして販売されます。
一方ロマネ・コンティの畑はドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティによって独占所有されているため唯一無二のワインとして圧倒的なブランド力を誇ります。
最高級素材を使用
ロマネ・コンティは複数のブドウの中から基準を満たしたもののみが使用されて醸造されます。
そのため高品質が保たれています。
またロマネ・コンティの畑では2000年前からおこなわれる伝統的な農法でブドウを栽培しています。
土壌管理のために馬を使って耕し、またブドウは手摘みで収穫されています。
ワインの値段の決まり方
ワインの値段は主に原料となるブドウの栽培コスト、醸造コスト、熟成コスト、生産量、ブランディングが影響しています。
ワインに使われるブドウの産地として有名なフランスの銘醸地と一般的に知られていない産地とでは土地の価値に数百倍もの差があります。
また広大な土地で大量のブドウを栽培する場合は小規模な栽培よりもコストが低くなる場合が多いです。
ブドウの収量もワインの価格に大きく影響し、天候不良などが原因で収量が例年に比べかなり減少した場合はその年に造られるワインの値段が高くなる傾向があります。
農薬を使わないなど、品質管理の方法もワインの値段に影響します。
醸造コスト、熟成コストも大量生産の場合は低くなる傾向にありますが、人が手を加える工程が多かったり、天然酵母で発酵させたりなどとワインを完成させるまでの労力が多ければ多いほどワインの値段は高くなります。
ロマネ・コンティの歴史
ロマネ・コンティの歴史は約2000年に及びます。
現在ロマネ・コンティの畑がある場所では古代ローマ時代からワイン造りがおこなわれており、その土地を「ロマネ」と名付けられたのもこの時代だと言われています。
ロマネの土地のブドウ畑はサンヴィヴァン修道院によって所有されていましたが、1760年にコンティ公爵ルイ・フランソワ1世がこの畑を所有し、「ロマネ・コンティ」と名付けました。
ロマネ・コンティは現代では最高級のワインとして知られていますが、40年前は5万円程度で購入することができました。
1990年代から50万円を超え始め、2002年に初めて100万円を超えました。
生産量は現在と変わらないため、この約40年で価値が大きく変化したことが考えられます。
ロマネ・コンティの味わい
ロマネ・コンティはピノ・ノワールの味わいを凝縮したような最高級の風格です。
芳醇な香りと果実が凝縮した濃厚な味わいでありながら軽快で淡麗な風味が特徴的で、「飲み手の魂を吸い取る」とまで称されています。
非常にバランスの良い風味は、ワイン造りに携わる多くの人のロマネ・コンティにかける思いと努力の結晶です。
ロマネ・コンティをお得に楽しむ方法とは?
「ロマネ・コンティを一度でいいから飲んでみたい」という方は多いのではないでしょうか。
しかし「1本100万円を超えるロマネ・コンティを購入することは厳しい」という方もいらっしゃるでしょう。
ロマネ・コンティをグラスワインで提供しているお店があることをご存じでしょうか。
ボトル1本は金額的に手が出せなくても、グラスワインであれば頂ける値段かもしれません。
またロマネ・コンティに味が近いワインとして「ラ ロマネ」や「ラ グラン リュ」、「リシュブール」などが挙げられます。
これらのワインはロマネ・コンティ畑に近い場所で栽培されたブドウを使用して造られたワインです。
近くの畑であるため土壌や気象条件もロマネ・コンティに限りなく近く、結果的にロマネ・コンティと似た味わいに仕上がっています。
ラ ロマネ及びラ グラン クリュは1本(750ml)70万円前後、リシュブールは1本(750ml)16万円前後で購入可能です。
日本酒界のロマネ・コンティ『零響』
日本酒界のロマネ・コンティとも称される日本酒が存在することをご存じでしょうか。
ご紹介する「零響(れいきょう)」-Absolute 0-は精米歩合0%台を実現した高級酒です。
精米歩合とはお米を磨いて残った部分の割合を%で表したものです。
零響の精米歩合は0.85%。
つまりお米全体の99.15%を削り、残りの0.85%の部分のみで造られています。
葡萄や苺を思わせるやさしい香りとベルベットのように滑らかでしっとりとしたアタックが口の中を花火のように彩ったかと思えば瞬時に消え去り、長い余韻だけが残ります。
常にNo.1を目指す蔵元 新澤醸造店の情熱が生み出した至高の1本です。
国内では333本の限定流通で、世界で最も権威のあるワイン品評会であるIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2022 「SAKE部門」においてトロフィー賞を受賞しました。
日本酒界のロマネ・コンティ『零響』をぜひお試しください。
名称 | 「零響(れいきょう)」-Absolute 0- |
蔵元 | 株式会社新澤醸造店(宮城県) |
アルコール度数 | 16% |
使用米 | 蔵の華(宮城県産契約栽培米) |
精米歩合 | 1%未満(0.85%) |
おすすめの温度帯 | 冷蔵庫から出して数分置いた、10℃程度が飲み頃です。 その後、グラスの中で空気に触れさせながら品温を上げていき、味わいの変化をお楽しみください。 |
定価 | 385,000円(税35,000円)/500ml |
まとめ
ロマネ・コンティはその希少性や圧倒的なブランド力、最高級素材を使用しているといった理由で最高級のワインとなっています。
現代では最低でも1本100万円を超すロマネ・コンティは、原料となるブドウの生産者からワインの醸造者まで多くの人の思いの詰まったワインです。
年代によっても違った表情の味わいを見せます。
ロマネ・コンティは今後も世界中の人々を熱狂させ、数多あるワインの中でもトップの風格を持ち続けるでしょう。
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