日本酒を知る 投稿日:2022年11月04日(金) 更新日:2023年06月20日(火)

おすすめの日本酒の資格10選!資格概要や向いている人を解説

さくら酒店編集部

日本酒には様々な資格が存在します。
日本酒ナビゲーターや日本酒検定など日本酒初心者の方でも楽しみながら取得できるものから、酒匠などレベルの高い資格まであり、どれも日本酒へ造詣を深められるものばかりです。
資格取得を目指すことで味わいの違いや合う料理などを学ぶことができ、今後さらに日本酒を楽しむことができるでしょう。
ここではおすすめの日本酒の資格10選をご紹介します。

日本酒にも資格がある?

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日本酒がお好きな方の中には、「日本酒に関する資格を取得してみたい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また日本酒の製造や販売をされていて「日本酒に対する知識の深さを資格で客観的に表したい」という方もいらっしゃるかもしれません。

日本酒には数多くの資格があります。
趣味として取得を目指せる資格から、日本酒に関わる職業で活かせるものまで様々であるため、自分にあったレベルの資格取得を目指すことが可能です。

日本酒のおすすめ資格10選

日本酒に関する資格について、試験概要やどんな人に向いているかご紹介していきます。
日本酒の資格を取りたいけれど、どの資格に挑戦したらよいか分からないという方は是非参考にしてみてください。

日本酒ナビゲーター

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日本酒ナビゲーターは、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が主催しているセミナーを受講することで取得することができます。
難易度は低めに設定されており、これから日本酒の知識を楽しみながら学びたいという初心者の方におすすめの資格です。

セミナーは全国各地にある会場で受講するか、自分の好きな時間に受講できるオンデマンド形式を選ぶことができます。
講師によって教材や講座の内容、費用などが異なります。
講座受講後に5~10問程度の認定問題に挑戦し、正答率80%が合格の基準となっています。

この資格の取得人数は2万人以上で、合格者にはオンデマンド受講の場合はデジタル認定証書、会場受講の場合はカード型認定証書が与えられます。
またこの資格を取得すると、取得後1年間は唎酒師などの資格を優待価格で申し込むことができます。

▶日本酒ナビゲーター公式サイトはこちらから

日本酒検定

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日本酒検定はNPO法人FBO(料飲専門家団体連合会)が主催している検定試験です。
正しい日本酒の魅力や知識を社会へ普及し、多くの人が日本酒を好み親しむことを目的としています。

日本酒検定は年間約1500人が受験する資格で、取得人数は累計約5000人以上です。
開催は随時おこなわれています。
5級、4級、3級、2級、準1級、1級の6つの種類があり、全ての級で四肢択一選択方式の試験です。
出題範囲に関しては各級で公式テキストが指定されています。

日本酒検定の公式HPでは、それぞれの級に対して以下のような人レベルを想定しています。
4級・5級:日本酒の基礎知識・周辺知識を活用し、日本酒の魅力をご自身で楽しめる
3級:日本酒の基礎知識・周辺知識だけでなく、特徴や魅力を理解して第三者に伝えられる
2級:日本酒の特徴、魅力を理解したうえで、新たな楽しみ方を考案できる
1級・準1級:日本酒のあらゆることに精通し、後世へ適切に継承できる

級によってネット受験、CBT受験、会場受験など受験方法が異なり、また受験料も異なりますので詳しくは公式サイトをご覧ください。

▶日本酒検定の公式サイトはこちらから

またこちらの記事では日本酒検定を取得するメリットや合格のコツなどを解説していますので参考にしてみてください。
▶日本酒検定とは?取得のメリットから合格のコツまで解説

唎酒師(ききさけし)

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唎酒師は日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が主催している日本酒の資格です。
1991年に制定されNPO法人FBOが公認する日本酒の提供・販売者向けの資格で、2022年時点で約4万人以上の人が認定を受けています。
「お客様に日本酒を美味しく飲んでいただくための資格」であり、日本酒のソムリエともいえる資格です。
この資格を取得することで、飲料全般及び食品に関する基礎知識や日本酒のテイスティング力、「お客様をもてなす心」といった日本酒のサービス力などを備えている証明になります。
また日本酒の香りや味わいを判断でき、香味などを分かりやすく説明できるようになります。
日本酒をおすすめすることに自信と信用がついてくるでしょう。

唎酒師の資格は指定の講習を受講したのちに第1次~第4次の4つの試験に合格することで資格取得となります。
講習はeラーニングコースや通信コース、オンデマンド受講コースなど様々なものが用意されており、それぞれ受講費用が異なります。
割引がおこなわれているものもありますので詳しくは公式サイトをご覧ください。

▶唎酒師の公式サイトはこちらから

国際唎酒師

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国際唎酒師はSSIインターナショナル(SSI INT’L)が主催する資格で、外国人に外国語で日本酒を案内するスペシャリストです。
この資格を取得した5000人以上の方は国内のみならず世界中で活躍しています。
唎酒師の国際版ですが、唎酒師とは異なり外国の文化や風習など国際的な視点が問われます。

資格の取得には会場受験と通信プログラムの2種類から選ぶことができます。
また言語も英語や中国語などから選択できます。

「外国人に日本酒の魅力を伝えたい」「外国人に日本酒を提供する機会が多い」という方におすすめの資格です。

▶国際唎酒師の公式サイトはこちらから

酒匠

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酒匠(さかしょう)は日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が主催する資格で、唎酒師の上位資格にあたります。
唎酒師と異なるのは、日本酒だけでなく焼酎の知識も必要になる点です。

唎酒師や焼酎唎酒師を超えるテイスティング能力を磨くことを目的としています。
受験には唎酒師及び焼酎唎酒師の認定者であり、FBO(飲料専門家団体連合会)の認定会員である必要があります。
この資格の取得人数は2022年時点で500人以上です。

講習会では約200種類ものサンプルをテイスティングし、味の要素の理解や香りの表現例の習得などをおこないます。
日本酒や焼酎などのお酒を扱う飲食店の担当者や酒類卸売業のバイヤーなどが受験することが多いです。

講習会は毎月2回、2日間の日程で都内で開催されています。
その後東京や大阪で開催される試験に合格すると資格取得となります。

▶酒匠の公式サイトはこちらから

SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)

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SAKE DIPLOMAは一般社団法人日本ソムリエ協会が主催している2017年に誕生した比較的新しい資格です。
日本の伝統的な食文化と日本酒・焼酎を取り巻く環境が近年大きく変化していることを受け、さらに日本酒・焼酎に関する知識を深め技量を向上させることを目的としています。

試験は年に1回実施されており、CBT試験である1次試験とテイスティング・論述試験の2次試験を受験する必要があります。
受験料は一次試験は29600円、2次試験は14210円となっていますが、日本ソムリエ協会の会員の方は安く受験することが可能です。

出願期間が3月から7月頃に設定されており、1次試験は7月頃、2次試験は10月頃に実施されます。
1次試験に合格した方のみ2次試験に進むことができます。
この資格の過去5年間の平均合格率は40%前後です。

▶SAKE DIPLOMAの公式サイトはこちらから

SSI研究室専属テイスター

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SSI研究室専属テイスターは酒類のプロフェッショナルである酒匠の中からさらに選抜された方に与えられる称号です。
今回ご紹介している資格の中でもかなりレベルの高い資格になります。
「テイスティング能力をさらに極めた専門家になりたい」という方におすすめです。

専門性の高いトレーニングを積んだ後に選考がおこなわれ、認められた方が専属テイスターを名乗ることができます。
SSI研究室専属テイスターとしてその能力を認められた人は2022年4月時点で88人です。
知識や経験のみならず、消費者目線に立った評価と提案力を有しています。

▶SSI研究室専属テイスターの公式サイトはこちらから

日本酒学講師

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日本酒学講師は日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が主催しており、日本酒と焼酎を正しく伝えることができることを認定した講師の資格です。
資格の取得には東京で開催される3日間の講習を受講後、試験に合格する必要があります。
資格の認定を受けると「日本酒学会講師の証」として毛筆認定書、認定章、認定証書(カード型)が付与されます。
この資格の取得人数は500人前後です。

試験項目には「FBO公認講師」の審査項目が含まれています。
そのため資格を取得すると「日本素ナビゲーター」などの認定セミナーを開催することができるようになります。

資格取得者は国内外問わず活躍しており、日本酒・焼酎を取り扱う店舗で従業員の教育やセミナーを実施している方も多いです。
「スタッフを教育したい」「日本酒の魅力を多くの人に伝えたい」という方におすすめの資格です。

▶日本酒学講師の公式サイトはこちらから

酒造技能士

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酒造技能士は日本酒造りの知識と技能を認定する国家資格です。
受験するためには20歳以上である必要があり、また原則として実務経験のある必要があります。

1級と2級があり、試験は学科試験と実技試験の2部構成になっています。
実技試験では利き酒や酒造りの麹判定などをおこないます。
杜氏など日本酒の製造に携わるために必ずしも必要な訳ではありませんが、酒造メーカー等では取得が推奨されていることも多いです。

試験の問題は中央職業能力開発協会が作成しています。
試験は年に1回おこなわれます。

▶中央職業能力開発協会の公式サイトはこちらから

新潟清酒達人検定

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新潟清酒達人検定は新潟県酒造組合が主催している新潟県独自の清酒に関する資格です。
「なぜ新潟の酒は美味しいのか?なぜ品質が高いのか?どのような蔵があるのか?どんな味なのか?」といった質問に答えられるようになり、世界中そして後世に新潟の酒の魅力を伝えていくこと、また新潟を訪れる方の増加に繋げることを目的としています。

金の達人(1級相当)、銀の達人(2級相当)、銅の達人(3級相当)とレベルが3段階あります。

金の達人の受験料は5500円で、試験は新潟県の清酒に関する小論文の提出と新潟県内でおこなわれる実技試験(きき酒)を受験する必要があります。

銀の達人及び銅の達人の受験料は3300円で、試験はオンラインでおこなわれます。

▶新潟清酒達人検定の公式サイトはこちらから

日本酒の資格を取得するメリット

日本酒の資格には取得難易度が低いものから高いものまで様々な種類がありますが、これらの資格を取得することのメリットも多くあります。

メリットとしては「日本酒への造詣が深いことの証明になる」「日本酒の選定ができる」「日本酒の販売促進に貢献できる」などがあります。
これらのメリットについて詳しく解説していきます。

日本酒への造詣が深いことの証明になる

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日本酒の資格を取得することで日本酒に対する深い知識があり、精通していることの客観的な証明になります。
日本酒に対する理解が深まり、お酒に対する視野も広がることでしょう。

また会食などのビジネスシーンでも資格があることで話題作りをすることができます。
特に日本酒がお好きな方がいれば会話も盛り上がること間違いなしです。

日本酒の選定ができる

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資格を取得するために得た知識を活かして日本酒の選定をすることができます。
相手の要望に合った日本酒を選んだり、飲み方を提案したりすることもできるようになるでしょう。
また贈り物としての日本酒の選定にも役立ちます。
日本酒に対する知識があるからこそ、送り相手の好みに合わせて銘柄を選ぶことが可能になります。

日本酒の販売促進に貢献できる

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日本酒の販売をおこなう方であれば、日本酒の資格を取得することで販売促進にも貢献できるでしょう。
資格取得者だからこそ説明に説得力が生まれ、提案力も向上します。
消費者に最適な日本酒をおすすめすることができ、販売を促すことができるでしょう。

まとめ

おすすめの日本酒の資格として初心者向けのものから上級者向けのものまで全10種類をご紹介しました。

日本酒初心者の方や初めて資格の取得をするという方は、日本酒ナビゲーターや日本酒検定の3~5級に挑戦してみるとよいでしょう。
日本酒を提供するお仕事をされている方は唎酒師や酒匠、SAKE DIPLOMAなどに挑戦されてみてはいかがでしょうか。

日本酒の資格を取得することで最適な日本酒の選定や販売促進などができるようになります。
日本酒の知識があることの客観的な証明にもなり、会食などの話題作りでも活躍してくれるでしょう。

気になった資格があればぜひ取得を目指してみてください。

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